Profile
クリエイト・レストランツのブランドの一つ、抹茶館にアルバイトとして入社。2021年に社員へ転換し、2年半の店舗勤務を経て、フードコート事業部へ異動。休日は趣味の書店巡りや読書、ゲームやショッピングをして過ごす。甘いものに目が無い。目標は「自分の意見に自信をもって、発言できるようになる」こと。
お客様の期待を超える食事体験を目指して
株式会社クリエイト・レストランツのフードコート事業部が私の所属する部署です。フードコート事業部では、「お客様に満足していただける食事体験を提供すること」を目指しています。そのために、マーケティング分析や人財育成に力を入れながら、事業部全体の発展に取り組んできました。
私の主な仕事は、各ブランドの方向性を理解しながら、店舗の業績やお客様からいただく声をもとに、売上の向上とサービス改善の施策を考えることです。また、トレンドやお客様のニーズに合わせた新メニューの開発、季節メニューの販促企画にも携わっています。
店舗スタッフや他部署とのコミュニケーションを大切にしながら、フードコートの業績向上と持続的な成長基盤を作ることが私に任せられた役割だと考えていますので、「こまめな連絡」と「迅速な返信」を心掛けています。相手の都合を考慮することも大切ではありますが、積極的な声掛けが必要だと思うからです。本当に忙しい場合は、相手も無理だと伝えてくれますからね。
私が最も大切にしているのは、「お客様にまた来たいと思っていただける店舗作り」です。お客様の声を集める店舗スタッフのトレーニングや、質の高いサービスの提供、お客様のニーズに合わせた新メニューの開発など、様々な取り組みを行うことで、実現を目指しています。過去には、ホームページのリニューアル時に、店舗の魅力や特色が伝わりやすいように使用する色や背景素材を工夫することで、お客様の関心を引き、アクセス数の向上につながったという事例もあります。
各ブランドのコンセプトを大切にしながら、地域性を活かした商品開発にも力を入れています。おにぎり専門店「ひとにぎり」では、定番メニューに加えて、出店する地域の方々に親しまれている味や、地元の特産品を使用した商品の開発に取り組んでいるところです。
お客様のニーズや世の中のトレンドは日々変化していくため、店舗のオペレーションを効率化して無駄な作業を省きながら、常にお客様に対して付加価値の高い商品やサービスを提供できるよう、日々努力を重ねています。
アルバイトから正社員へ―― 尊敬する店長との出会い
私がクリエイト・レストランツという会社を知ったのは、抹茶館という和風カフェでアルバイトとして働き始めた時でした。アウトレットモールの中にあり、国内外から様々なお客様が来店する活気のある店舗で、仕込みから提供まで、抹茶を使った和風スイーツを中心に扱う仕事は、毎日がとても楽しかったのを覚えています。老若男女問わず、様々な国籍のお客様に対して、一人一人に合わせた接客を行うという点でも良い経験になりました。
とはいえ、当時アルバイトだった私は仕事に対する意識が低く、遅刻を繰り返しても「迷惑かけちゃったかな?」程度の軽い気持ちで働いていたんです。そんな私の考え方を大きく変えてくれたのが、当時の店長との出会いでした。
その店長は常に前向きで、まずは自分が率先して行動する方でした。お客様やスタッフとの積極的なコミュニケーション、チームワークを大切にする姿勢など、その働き方は私にとって大きな刺激となりました。
店長の背中を見て働くうちに、私の中に芽生えたのが“チーム”の意識です。自分の一つ一つの行動が周りに与える影響を考えながら働くようになり、課題だった遅刻も自然となくなっていきました。
スーパーバイザーから「社員を探しているんだけど、どう?」と声をかけられたときには、正直なところ驚きました。アルバイトから社員になる“正社員登用”の制度があることは知っていましたが、特に意識したことはなかったからです。
同時に、尊敬する店長やいつも親身にサポートしてくれるスーパーバイザーがいる会社で、正社員として働くことに魅力を感じました。クリエイト・レストランツという会社については、この時初めて調べたのですが、実に幅広い業態を手掛けていると知り、より興味が湧きましたね。
もちろん、正社員への転換を決意する際には、大きな不安もありました。店長の働く姿に憧れを感じる一方で、その責任の重さも目の当たりにしていたからです。それでも、この環境で成長したいという思いが強く、挑戦を決意しました。
試行錯誤から生まれた成長と気づき
マーケティングの仕事の例として、江戸前天丼の店「濱乃屋」での季節天丼の販売促進の取り組みをご紹介したいと思います。季節天丼の販売当初は、商品アピールの場が店頭ポスターのみでした。これを、より多くのお客様の目に触れるようにと、レジ周りに置くメニューや頭上のメニューボードにも展開したんです。その結果、売上の向上につながり、マーケティング施策の手応えを実感することができました。
一方、新店舗オープン時のスケジュール管理で、大きな壁にぶつかったこともあります。店名の決定、メニュー内容や価格の設定、商品撮影、食材や食器の手配、メニュー表の作成、ホームページの制作など、オープン前はやるべきことが山積みとなります。異動してきたばかりの頃は自分のタスクの優先順位付けもできない状態で、各部署との進捗確認や管理に追われるばかりでした。
この経験から、まず優先順位をしっかりと設定することの大切さを学びました。また、自分だけでなく関係部署の進行状況をこまめに確認し、問題が発生したらすぐに解決する姿勢も身につけられました。
アルバイト時代は目の前のお客様への対応や商品提供が中心でしたが、今は社員として、事業全体の戦略や施策を考える立場です。視野を広げて全体を見渡す意識が自然と身についてきたと感じています。
人とのコミュニケーションも苦手でしたが、事業を円滑に進めるために自ら積極的に関わろうという姿勢に変わりました。現場でのオペレーションの効率化やスタッフのモチベーション向上の重要性を肌で感じていたからこそ、変わることができたのだと思います。
日々の業務の中で成長を感じる瞬間もあります。オペレーションやマニュアルが店舗ごとに異なっていることに気づき、統一する取り組みができたことや、各店舗からお客様の声を集めて分析し、新メニューの開発やサービス改善につなげたことなどです。一つの店舗の視点だけでなく、事業部全体として改善を進められるようになったことは、大きな成果だと自信を持って言えます。
デジタルとヒューマンの融合を目指して
これからの目標の一つに、SNSを活用したマーケティングへの挑戦があります。特に、お客様に商品の情報を伝えるだけではなく、その商品がどのように作られているのか、普段見えない部分を見せることで、より魅力を感じてもらえるような発信をしたいと思っています。
フードコートでは様々なブランド(店舗)を運営していますが、いま、特に力を入れているのがおにぎり専門店「ひとにぎり」です。おにぎり専門店が増えてきている昨今、どのようにお客様に選んでいただくのか、他店との差別化をどう図っていくのかを日々考え続けています。
また、DXによるオペレーションの効率化も重要な課題です。セルフレジやモバイルオーダーなど、便利なシステムの導入は大切ですが、飲食店は料理の提供だけでなく、接客サービスを含めた“体験を提供する場所“だと考えています。そのため、DXと人による温かいサービスをどのように組み合わせるのか、その方向性を模索しているところです。
クリエイト・レストランツグループの魅力は、様々な事業会社やブランドがあることです。研修制度も充実していますし、自分の専門性を磨きながら、必ず活躍できる場所が見つかると思います。
私が考える活躍できる人財とは、チームワークとコミュニケーションを大切にできる方です。チャレンジ精神が旺盛で、何より「お客様第一」の姿勢を持った方なら、きっとこの会社、このグループで活躍できると思います。
デジタルの力を活用しながら、お客様に喜んでいただける商品開発やサービス提供に努め、より一層魅力的な店舗づくりを進めていくこれからの時代に、一緒に飲食業界の未来を創っていける仲間と出会えることを楽しみにしています。