Profile
プロサッカー選手を引退後、ルーマニアから来日。飲食店でのアルバイト経験を経て、2006年にクリエイト・レストランツへ。趣味で続けているサッカーと自身の担当店舗でコラボを実現することが夢。スーパーバイザーとして日々忙しくしているため、家族と過ごす休日が何よりの楽しみ。
ストレスフリーな店づくりを目指して
株式会社クリエイト・レストランツには、約40名のスーパーバイザー(SV)がいますが、私はそのうちの一人として、東北地方の10店舗ほどを担当しています。担当するエリアの店舗がスムーズに営業できるように管理することと、クライアント(店舗が入居する施設等)の対応を行うことが主な仕事です。
私が所属している東日本第四営業部が掲げるミッションは、「ストレスフリーな店づくり」です。このシンプルな言葉の中に、私たちが目指す大切な想いが詰まっています。
ミッションの達成に向けて重視しているのは、人とのコミュニケーションです。そのため、いま特に力を入れているのは人財の育成と新たな人財の採用です。ストレスフリーな店にするためには、店舗で働く従業員一人一人が活き活きと仕事ができる環境を整えることが不可欠だと考えています。
SVとして、店舗スタッフや営業のサポート、新しいメニューの提案、クライアントとのコミュニケーション、売上管理など、様々な役割を担っていますが、その土台には常に“人”との関わりがあります。問題なく店舗の営業を行うためにも、クライアントとの関係づくりは必須ですので、店舗スタッフ同様にクライアントとも密なコミュニケーションを心がけています。
定期的に会議の場を設けるだけでなく、日々の些細な情報交換も大切にしています。これにより、お互いの考えや要望をタイムリーに共有し、より良い店舗運営につなげることができるというのが私の持論です。
私は「自分自身が楽しむこと」をポリシーにしています。この考え方は、まだSVになる前、店舗で働いていた頃の接客経験から生まれました。丁寧な接客を心がけていると、お客様から感謝の言葉をいただいたり、「また来ますね!」と笑顔で言っていただいたりすることがあります。このような時、自分が仕事を楽しんでいることに気づいたんです。
そうして、自分が楽しく仕事をすることで、パフォーマンスが向上し、心にゆとりが生まれ、周りへの配慮も自然とできるようになることを学びました。常にお客様に喜んでいただけることを第一に考え、真摯に取り組めば、忙しい時も楽しく仕事ができるというのが私の考えです。
サッカーへの情熱が導いた新たなキャリア
日本へ来日して最初に就職したのは、焼肉店でした。来日してすぐということもあり、日本語の勉強も兼ねて、アルバイトとして働き始めました。キッチンでの仕事が中心で、包丁で指を切ってしまうこともありましたが、今となっては良い思い出です。真面目に取り組む姿勢を評価してもらい、アルバイトから契約社員になることもできました。
その後、クリエイト・レストランツと出会うことになるのですが、その前に、私がルーマニアにいた頃の話をしたいと思います。実は私は、ルーマニアでプロサッカー選手としてのキャリアを歩んでいたのです。幼い頃からクラブチームに所属し、プロ契約をしたのですが、残念なことに怪我で選手としての道を諦めざるを得なくなってしまいました。
サッカーへの情熱は引退後も持ち続けています。焼肉店で働いていた当時も、何かの形でサッカーに関わる仕事をしたいと考えていました。そんな時に、クリエイト・レストランツが運営している店舗で、サッカーの試合のライブビューイングを実施していることを知り、すぐに応募を決意したんです。多様な業態を抱えている会社という点にも魅力を感じましたが、何よりもサッカーと関われる環境があることが、私の心を大きく動かしました。
転職時には、家族のことや自身のスキルアップについても考えましたが、クリエイト・レストランツでは様々な業態で経験が積めるため、自分の可能性を広げられると感じたことが、入社の決め手となりました。実際に入社してみると、外国人である私を温かく迎え入れてくれただけでなく、成長の機会もたくさん与えてもらえましたね。店長に昇格できた時は、会社が私を認めてくれているのだと心から実感できて、本当に感謝の気持ちでいっぱいでした。
失敗を乗り越え、成長につながった経験
クリエイト・レストランツ入社後の思い出深いできごとの一つに、ゴールデンウィーク中の食材不足というピンチを乗り越えた事件があります。仕入れ業者と配送業者の間の連絡ミスが原因で、ゴールデンウィークという人出の多い稼ぎ時に店舗に食材が届かないという事態が起こってしまったのです。
食材不足は店舗にとって致命的な状況ですので、知らせを受けた時は本当に焦りました。しかし、焦っても何も変わらないと、すぐに頭を切り替えて対応策を考えたんです。いろいろと調べる中で横浜の店舗に在庫があることがわかったため、担当SVと連絡を取り合い、横浜と仙台の中間地点にあたる上河内SAまで足りない食材を届けてもらうことができました。
深夜のドライブで往復5時間はかかったと思いますが、店舗の営業に支障を出さずに済んで、ホッとしたことを良く覚えています。このような経験を積み重ねてきたことで、今では様々な状況に冷静に対応できるようになりました。
外国人である自分にとって、日本語でのコミュニケーションも大きな課題となりました。メールの返信一つとっても最初はスムーズにできませんでしたが、わからないことをそのままにせず、必ず確認するように心掛けることで、たくさんのことを覚えてきました。また、できるだけ多くの人と会話する機会を持つことで、少しずつ日本語のレベルを上げて、今ではメールも会話もスムーズにできるようになりました。
今力を入れているのは、担当店舗の売上向上です。オペレーションの工夫、地域の名産品を取り入れた新メニューの提案など、自分なりにできることを考えて取り組んでいます。また、店舗訪問時には必ずOJTを行い、従業員と対話するようにしています。これは前職での経験を活かしている部分です。肉の部位に関する知識や包丁の使い方、元気な接客など、焼肉店での仕事で培った技術や心構えが、現在の仕事でも大いに役立ってくれています。
様々な経験を通じて、トラブル対応や従業員とのコミュニケーションも以前に比べてずっと円滑に行えるようになりました。問題に直面しても焦ることなく、一つ一つ着実に解決していく力が身についたと実感できることは、とても嬉しいことですね。
自らのアイデアを形にできる環境で働く
店舗数の多いクリエイト・レストランツでは、SVの担当店舗が変わったり追加されたりすることも珍しくありません。数か月前から担当することになったコントラクト事業(サービスエリアや施設等にある既存飲食店の運営受託)の店舗については、これから力を入れていきたいと考えています。
自社で持っているオリジナルのブランドとは異なり、受託した店舗それぞれに独自の特色があり、立地や客層に合わせたメニュー提案が重要です。特に私が着目しているのは、店舗ごとのご当地メニューの展開です。地域の特色を活かしたメニューを売り出すことで、お客様にとってより魅力的な店舗になると考えています。
将来的には新店舗の立ち上げに携わるのが目標です。また個人的に、寿司を握れるようになりたいという目標も持っています。様々な業態があるクリエイト・レストランツという環境だからこそ、新しい技術の習得にも意欲的に取り組んでいきたいと考えています。
当社の大きな魅力は、多様な業態で新しいことにチャレンジする機会が豊富にあることです。与えられた仕事をこなすだけでなく、自ら考え、提案し、それを形にできる環境があります。入社を考えるのであれば、ぜひ飲食業への情熱を持っていてほしいです。困難に直面することもありますが、情熱があれば必ず乗り越えられると信じています。
いま、求められるのは、店舗の特色を活かしたメニュー提案や、職場環境の改善など、与えられた業務以外にも積極的に提案できる人財です。調理や接客のスキルは入社後でも身につけられますが、より良い店舗づくりを目指す向上心とやる気は、入社時点で持っていてほしい大切な要素です。お客様に喜んでいただける店舗を、ともに創ることのできる仲間にどんどん入社してほしいと思っています。