調理長のお仕事

責任ある立場だからこそ
大切にしたい
人に寄り添う心

株式会社KRフードサービス
かごの屋 くずは店 調理長
三浦 早和子

三浦 早和子

Profile

かごの屋でのアルバイトを経て、2015年に株式会社KRフードサービスへ入社。女性が働きやすい環境作りを目標に調理長として活躍する傍ら、休日は岩盤浴で仕事の疲れを癒しながら、美味しいお店を探して食べ歩きに勤しむ。かごの屋での勤務経験しかないため、上高地あずさ珈琲での勤務にチャレンジしたいと考えている。

一歩を踏み出した場所 ~アルバイトから正社員への道~

私は中学生時代にソフトボール部に所属していました。強豪校ではありませんでしたが、負けず嫌いな性格から部活動が終わった後も個人練習を重ねた結果、努力が実を結び、大阪市内のリーグ大会で優勝できたんです。この経験を通じて、努力することの大切さと、チームで一つの目標に向かって進むことの素晴らしさを知りました。
進学し、かごの屋でキッチンのアルバイトを始めたのが、高校2年生の時でした。それから5年間、アルバイトとして働く中で、人との関係性の大切さや諦めない気持ちの重要性を学ぶ機会を与えてもらいました。特に印象に残っているのは、当時の上司の存在です。どんなに忙しい営業時間帯であっても笑顔を絶やさず、誰にも苦しい表情を見せずに働く姿に深く感銘を受けました。
ちょっとした相談事にも親身になって話を聞いてくれる姿勢や、キッチンにいるだけで安心感を与えてくれる上司に憧れを抱き、「私も上司のような人間になりたい」、という思いが芽生えたことで、株式会社KRフードサービスへの入社を決意したのです。
アルバイトからそのまま正社員への道を選んだため、いわゆる就職活動は特に行いませんでした。かごの屋での業務内容が自分に合っていると感じていましたし、会社に対しても「お客様を大切にし、従業員を大切にする」という印象を持っていたため、ためらう気持ちはありませんでした。むしろ、人間的に成長できる環境だと確信していたほどです。
もちろん、正社員になることを決めた時点で、自分の技術に自信があったわけではありません。また、社員としての立ち振る舞いや、周りのスタッフから信頼を得られるかという点に関しての不安も感じていました。しかし、家族からの「やりたいことならば応援するよ」という言葉が、私にとって大きな励みとなりました。
入社後はアルバイトの皆さんとしっかりコミュニケーションを取り、相手の考えや思いを尊重する姿勢を大切にすることで少しずつ信頼を得ることができたため、今では当時の不安は払しょくできています。

一歩を踏み出した場所 ~アルバイトから正社員への道~

期待に応える責任と成長への一歩

当社では、入社後すぐにマネジメント研修と調理の基礎研修を受けます。アルバイト時代には知らなかった危機管理や人財育成についての知識を身に着けてから、プロフェッショナルとして配属先のキッチンに立つのです。
私も研修を修了してすぐに店舗に配属され、調理だけでなく、発注業務や食材の在庫管理、料理の品質管理などを経験することになりました。ここで学んだのは、店舗の営業利益の大半をキッチンが担っているという重要な事実です。
その後、調理長となるまでに、大型店を含む2店舗での業務を経験しました。調理長になった当初は、年齢が若く、女性ということもあり、しっかりしなければという気持ちだけが空回りして、苦労の連続だったことを良く覚えています。
店舗で働くアルバイトの皆さんは、自分の両親と同じ年代だったり、学生だったりします。しかし、自分が調理長だという思いが強すぎるあまり、横柄な態度をとってしまうことがあったんです。当然、周囲の皆さんとの関係はぎくしゃくしてしまう一方でした。そんな時、上司からもらった「役職についたからといって、その態度では人はついてこない。相手の立場に立って寄り添うことが大切だ」というこの言葉が、私の仕事に対する姿勢を大きく変えるきっかけとなりました。
上司の言葉を胸に、一人一人との関係を築き直したところ、店舗内の雰囲気は徐々に良い方向へと向かいました。スタッフの意見に耳を傾け、まずは否定せずに聞き入れる姿勢を心がけるようにしたことで、互いに相談し合える仲になることができたのです。振り返ってみると、この時の経験が私にとっての大きな転機となり、マネジメントの本質を学ぶ貴重な機会となったのだと思います。

期待に応える責任と成長への一歩

料理長として見つけた、人との絆とやりがい

かごの屋の料理長には、調理はもちろんのこと、発注業務や在庫管理、そしてスタッフのマネジメントまで、幅広い業務が任されています。そんな中でも私が注力しているのは、お客様に喜んでいただける料理の提供と、スタッフが働きやすい環境づくりです。
ある非常に混雑した日のことなのですが、その日はホールスタッフが忙しかったため、私もキッチンから出て料理の提供や片付けを手伝っていました。すると、お客様から「美味しかったよ。ご馳走様」という言葉をいただいたんです。
そのお客様が喜ばれたのは“だし巻き卵”でした。だし巻き卵を作る際には、特に火加減と水分量に気を付けています。基本のレシピに大きな変更は加えていませんが、細かな調整を重ねることで、お客様に喜んでいただける一品に仕上げることができたことが実感できて、嬉しいと思ったことは忘れられない思い出です。
嬉しいエピソードもありますが、料理長としての道のりは決して平坦ではありません。調理長という立場を大げさに捉え、周りのスタッフに対して傲慢な態度を取ってしまったこともありました。上司や周りのスタッフ、お客様など、様々な人との出会いを通じて相手を思いやることの大切さを実感できた自分は、恵まれているのでしょうね。
今は、日々アルバイトの皆さんと接する中で、一人一人の意見を大切にし、ともに成長していける環境づくりをするように心がけています。この思いや経験が、いつか私自身の人間的な成長にもつながるのだと信じています。

料理長として見つけた、人との絆とやりがい

店舗運営の責任者として、新たなステージへ

調理長として調理の経験を積んできたいま、マネジメント面でもさらなる成長を遂げていきたいと考えています。まだまだマネジメントの構造について深く理解できていない部分があるので、店舗運営に必要な知識やスキルを着実に身につけていきたいと思います。
特に力不足を感じているのは、原価管理と人財育成の部分です。現在の所属店舗には新人のアルバイトスタッフも多く在籍しているのですが、すべてのスタッフに食材の大切さや品質の重要性を理解してもらうことが重要となります。以前から働いてくれているアルバイトの皆さんも含めて、食についてのより深い知識と高い意識を持ってもらえるよう、丁寧な指導を心がけています。
現在の調理長という立場でも、店長業務に関わる機会が数多くあります。店長の業務を知っていく中で、将来的に店長としてのキャリアも視野に入れたいと考えるようになりました。最近では少しずつホールの経験を積みながら、店長業務にもさらに深く関わっていこうと考えています。
KRフードサービスでは、地域に寄り添ったサービスを提供し、お客様に満足していただくことを目指しています。また、従業員同士の横のつながりを大切にする社風も特徴的です。困った時には、近隣店舗の社員や上司が相談に乗り、一緒に解決策を考えてくれる。そんな風通しの良い環境で働けることは、当社の大きな魅力だと感じています。
一緒に働く方には、ぜひ常に向上心を持って自己成長を目指していただきたいです。積極的に業務に取り組み、考えたことをすぐに行動に移せる方や、自分を高めたい、人として成長したいという意欲のある方であれば、きっと当社で活躍できるでしょう。新しく入社される方に負けないよう、これからも学び続け、成長し続けることで、私自身がより良い店舗づくりに貢献できるように頑張っていきたいと思います。

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